●マフラーの誕生と変遷●

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●マフラーの誕生と変遷●


冬、襟元の防寒具として、マフラーほどポピュラーなものはないでしょう。しかしマフラーの起源について、知っている人はほとんどいません。
マフラーの起源は諸説ありますが、15世紀に登場したという説が一般的です。当時の女性が、顔の下部を覆うために使っていた布を「マフラー」と呼んでいたのがはじまりだというのです。その後、ルイ14世の時代、ネクタイの元祖ともいわれる「クラバット」が登場しますが、これもマフラーからの派生であると考えられています。ちなみに「クラバット」とは、「クロアチア兵」という意味。クロアチア兵が身につけていたことからその名がついたそうです。
こうして歴史をさかのぼってみると、マフラーやネクタイが、単に装飾や防寒の意味を持つだけでなく、旗印あるいは包帯代わりなど、さまざまな目的で使われていたらしいことがわかるのです。
現在において、マフラーは、冬季の一般的な防寒具として、老若男女を問わず利用されていますが、そもそも女性が顔を隠すために使用していたものが、男性のネクタイ的な意味を持つものへと変化し、そして防寒用のものとなったという歴史的な変遷は非常に興味深いですね。



    ●マフラーの用途●


    ストールやショールなど、首近辺に巻く布にはいろいろな種類がありますが、なかでも防寒の意味が強いのがマフラーといえるでしょう。ですからマフラーの素材としては、ウールやカシミアなど、多少かさばっても暖かいものがよく用いられます。しかし、ネクタイの誕生がマフラーの派生品としてであったことからもわかるように、本来は、その長くたなびく布は、目印的な役割も持っていました。
    また、首に巻くことは、単に首の保温に効果的なだけでなく、汗を吸い取って肌を清潔に保つことにもつながります。夏場に汗疹ができる場所といえば、背中やお腹のほか、首筋でしょう。衣服に隠れた背中や腹部ならともかく、露出している首筋に汗疹ができやすいというのは、それだけ汗腺が多いということ。実際、活発に活動する汗腺の多くは、首から顔、脇の下、手足に集中しています。そこで首筋にコットン製のマフラーを巻けば、汗対策にもなるわけです。


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